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2008年10月23日(木) 23時32分

大阪のキタ、ミナミで放置自転車一掃へ産経新聞

 大阪市の平松邦夫市長は23日、キタやミナミで放置されている自転車を一掃するための緊急対策を発表した。3カ年計画で、放置禁止の指定区域を大幅に拡大し、放置自転車の撤去回数も3〜5倍に増やす。新設商業施設などに駐輪場の設置を義務づける条例も年度内に制定する方針。

 同様の条例は、大阪市と横浜市を除く政令市ですでに百貨店やスーパー、パチンコ店などを対象に制定されているが、大阪市は「財産権に制限をかけることになる。指導で対応できる」として条例化を見送っていた。

 内閣府の調査では、駅周辺の放置自転車数(平成19年10月現在)は、大阪市が5万271台で2位の横浜市2万4707台の約2倍に上り「ワースト1」。特にキタ6000台、ミナミ1万4000台と繁華街で放置自転車が多いのが特徴だ。

 緊急対策では、早ければ12月からキタ、ミナミを中心に撤去回数を1カ所当たり月1、2回から3〜5倍に増やす。21、22年には両地区の放置禁止地区を大幅に拡大する。

 平松市長は「景気の悪化でますます自転車の利用者は増えるかもしれないが、あまりに目に余る違法駐輪が多い。市の玄関でこの状況を放置するのは恥ずかしい」と述べた。

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