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2008年10月23日(木) 00時00分

坂のまち再生へ空き家修復中国新聞

 広島工業大(広島市佐伯区)で建築を学ぶ大学院生と学生ら7人のグループが、尾道市中心部の斜面市街地で空き家の修復に取り組んでいる。研究の成果を「坂のまち」の再生につなげようと地元住民と連携し、来年10月の完成を目指す。

 リーダーは、尾道市出身の環境学研究科2年河南透さん(24)。6月、同市東土堂町の絵師園山春二さん(64)ら地元住民が、空き家を借りてカフェやギャラリーに再生しているのを知り、共感した。

 修復現場は、東土堂町の千光寺山中腹。同じ敷地内に築70年以上とみられる木造2階建ての空き家が4棟建ち、屋根に穴が開くほど傷んでいる。メンバーは7月から、園山さんらの作業に協力。8月には、広島工業大が学生の公共的な自主企画を支援する「HITチャレンジ制度」に採択され、助成金50万円を得た。

【写真説明】壁の一部をガラス張りにした空き家の前で、改修作業を振り返るメンバー。左から河南さん、広島工業大工学研究科2年の守本明生さん、尾道大美術学科2年の洲脇愛さん

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200810230018.html