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2008年10月23日(木) 22時43分

<米大統領選>マケイン候補の報道、6割が批判的な内容毎日新聞

 【ワシントン及川正也】米世論調査機関ピュー・リサーチセンターは22日、米大統領選の共和党候補のマケイン上院議員に関する報道の約6割が批判的な内容で、民主党候補のオバマ上院議員の約2倍にあたるとの調査結果を発表した。米メディアの「反マケイン・親オバマ」傾向の一端を示した形だ。

 同機関のジャーナリズム研究プロジェクトが、両党全国大会後の9月8日から大統領候補者討論会終了直後の今月16日までの間、新聞・テレビなど48機関が報道した計2412の大統領選関連記事を調べた。

 マケイン氏についての批判的な報道は57%にのぼり、好意的な報道は14%にとどまった。「中立」とされたのは29%。これに対し、オバマ氏は好意的が36%、中立が35%で、批判的は29%だった。また、時期によって好意的と批判的が錯綜(さくそう)した共和党副大統領候補のペイリン・アラスカ州知事は批判的が39%で好意的の28%を上回った。中立は33%。

 マケイン氏は党大会直後は好意的な報道が批判報道を上回っていたが、金融危機を経て激減。最近はマケイン氏のイメージダウンにつながる記事が相次いでいる。調査では「(オバマ氏への中傷攻撃など)マケイン氏自身の言動が原因」と指摘している。

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