記事登録
2008年10月23日(木) 21時34分

組み立て式木製ベッド 指針超える化学物質検出産経新聞

 通販などで販売されている組み立て式木製ベッドで、設置した室内から厚生労働省の指針値濃度を超える化学物質ホルムアルデヒドが検出される商品があることが23日、国民生活センターのテストで分かった。指針値の7倍以上になるものもあり、部材からJIS(日本工業)規格の基準を上回る放出も確認できたという。同センターは業界に商品改善を求めるとともに、厚労省などに法的規制などを要望した。

 ホルムアルデヒドは接着剤や塗料などに含まれ、シックハウス症候群の原因の一つと考えられている。建材についての規制はあるが、家具はJISの材料規格があるのみで、商品としての規制はないという。

 テストでは、7商品を購入して試験室に設置、室内のホルムアルデヒド濃度を調べた。3商品で厚労省が定める室内濃度指針値を超え、このうち1商品は7倍以上となった。

 指針値を超えた3商品の部材を調べたところ、側板などからJIS規格の平均値より最大21・2倍の放出量が確認できたという。

 同センターには、ベッドに関する相談が平成15年4月から今年8月までに214件寄せられており、このうち113件が「頭が痛い」「吐き気がする」などの危害情報だった。

【関連記事】
バスタブ玩具突き刺さり4歳女児重傷
子供の守護神 乱調にご注意 防犯ブザー「優良品」8商品に不具合
高齢者、家庭内事故に注意を 多発する転倒・やけど…「焦り」は禁物
「コンドロイチン」サプリ 基準なく不適切商品も
「つけづめ」でカビ、やけど 思わぬリスクにご用心

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081023-00000584-san-soci