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2008年10月23日(木) 21時08分

<OCA会長>16年五輪は東京を支援…ハンド問題も和解と毎日新聞

 来日しているアジア・オリンピック評議会(OCA)のアハマド会長(クウェート)は23日、名誉博士号を授与された日体大で記者会見し、16年東京五輪招致に対して「OCA会長として東京を100%支援する。アジアとして五輪を招致するという考えだ」と語った。

 アジア・ハンドボール連盟(AHF)の会長も務めるアハマド氏は、AHFが北京五輪アジア予選の再予選に出場した日本に罰金1000ドル(約10万円)を科した問題についても「もう終わった話。罰金は取らない。互いに理解し、合意できたことに満足している」と明言。日本との和解を強調した。

 昨年9月のアジア予選では、中東諸国寄りの判定が問題になり、国際ハンドボール連盟が再予選実施を決定。しかし、これに反対するAHFは再予選に出場した日本と韓国に罰金を科し、両国は支払いを拒否していた。

 16年五輪開催地は来年10月の国際オリンピック委員会総会で決まるが、アハマド会長はアジアスポーツ界に影響力を持つだけに、ハンドボールの問題に端を発したアハマド会長との関係は、東京五輪招致の懸案にもなっていた。

 この日の授与式には日本オリンピック委員会の竹田恒和会長らスポーツ界の要人がそろい、松浪健四郎・前文部科学副大臣も出席。記者会見中に麻生太郎首相からアハマド会長に電話が入るなど、徹底した支援要請ぶりだった。【滝口隆司】

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081023-00000117-mai-spo