記事登録
2008年10月23日(木) 21時08分

<平塚5遺体事件>岡本被告に2審も懲役12年 東京高裁毎日新聞

 神奈川県平塚市のアパートで06年5月、5人の遺体が発見された事件で、娘の利加香(りかこ)さん(当時19歳)に対する殺人罪に問われた無職、岡本千鶴子被告(57)の控訴審判決が23日、東京高裁であり、須田賢裁判長は懲役12年とした1審判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した。

 岡本被告は、利加香さんの異母兄(当時35歳)=アパートから自殺体で発見=が殺害したと主張したが、判決は「利加香さんのメール内容から岡本被告と感情的対立が認められ、被告の犯行とする合理的な理由がある」と退けた。

 判決によると、岡本被告は05年10月12日、平塚市西真土のアパートで、利加香さんの首にひもを巻き付けて殺害。アパートからは乳幼児3人の遺体も見つかり、DNA鑑定の結果、いずれも岡本被告の子と判明したが、死因などは分かっていない。【伊藤一郎】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081023-00000104-mai-soci