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2008年10月23日(木) 21時07分

<PLO>対イスラエル和平合意、年内は困難 会見で幹部毎日新聞

 パレスチナ解放機構(PLO)のサエブ・エラカト交渉局長は23日、東京都内の日本記者クラブで会見し、パレスチナ自治政府とイスラエルとの和平合意実現について「残念だが、年内妥結はない」と明言した。

 パレスチナ和平交渉は米国の仲介で昨年11月に7年ぶりに再開、08年末までの和平実現を目指している。

 エラカト局長は「合意は国境画定や難民帰還などの主要問題すべてを包括したものであるべきだ」と発言。年内決着は困難だが、パレスチナ側の交渉継続の意思は固いと訴え、来年1月に誕生する米国の新政権にも早期の関与を求めた。

 会見にはイスラエルのメイル・シトリート内相も出席し、「和平は可能であり双方の利益にかなう。イスラエル政府としても実現を積極的に追求している」と語った。

 2人は日本外務省開催の「第4回イスラエル・パレスチナ和平信頼醸成会議」のため来日した。【和田浩明】

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