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2008年10月23日(木) 21時07分

<連合>物価上昇分の賃金確保を 春闘構想毎日新聞

 連合(高木剛会長)は23日の中央執行委員会で「物価上昇分に見合う賃金改善を求める」などとする09年春闘の基本構想をまとめた。食料品や燃料など物価上昇が続き、物価分の賃上げを確保しなければ実質賃金の目減りは避けられないことから、物価分の確保に全力を挙げる構えだ。

 構想では、賃金については定期昇給など「賃金カーブ」の維持を前提に、08年度の物価上昇分に見合うベースアップの確保と、内需拡大を目指すための賃金改善の3段階の要求を基本とした。高木会長は「物価上昇分の要求は常識中の常識」と強い姿勢を示した。

 一方で、金融破綻(はたん)や株価下落の影響が実体経済にも影を落とし、連合を構成する産別の中には物価分の要求も難しいと考えるところも出始めている。派遣労働やパートなど非正規労働者の中では雇い止めも始まっており、雇用確保と労働条件の改善への取り組みも強める方針。構想は今後、組織討議などを経て12月には具体的な方針を決める。【東海林智】

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