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2008年10月23日(木) 21時07分

<厚生年金>「遡及脱退」を調査 改ざん関与の有無毎日新聞

 厚生年金をさかのぼって脱退させる不正な「遡及(そきゅう)脱退」について、舛添要一厚生労働相直属の調査委員会(委員長・野村修也中央大法科大学院教授)は23日、厚労省幹部全員と、各地の社会保険事務所職員を含む社会保険庁全職員に、アンケート方式で聞き取りを行う方針を明らかにした。改ざんの実態と社保職員の組織的関与の有無を明らかにする狙い。

 アンケートは3種で▽厚労省と社保庁の現職幹部全員(約200人)に対し「遡及脱退を知っていたか」▽各地の社会保険事務所に「さかのぼって記録を訂正する際の各事務所での手続きはどうなっていたのか」▽社保庁と出先機関の全職員に「遡及脱退への関与の有無と、事実を知っているか」を問う。11月中をめどにまとめる予定の報告に盛り込む。

 さかのぼった期間に政府管掌健康保険の被保険者が無資格となり、これを隠ぺいするため各地の社保事務所で診療報酬明細書(レセプト)が抜きとられていた問題についても、質問項目に含めることを検討している。【野倉恵】

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