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2008年10月23日(木) 13時25分

<米大統領選>ペイリン氏逆風 公費で子供旅費、党が衣装代毎日新聞

 【ワシントン小松健一】米大統領選の共和党副大統領候補、ペイリン・アラスカ州知事が公務出張に子供を同伴し、費用を公費で支出させたり、自身の衣装やヘアメークのために共和党に15万ドル(約1500万円)を負担させたことが22日、米メディアの報道で発覚した。財政支出のあり方が選挙戦の大きな争点になるなか、米CNNは一連の疑惑に絡めて「ペイリン氏がマケイン氏の足かせになっている」と指摘した。

 AP通信などによると、ペイリン氏は06年12月の知事就任後、3人の娘をニューヨークなどへの出張に何度も同伴し航空機代や宿泊費など計約2万1000ドル(約210万円)をアラスカ州の公費から支出した。

 ペイリン氏は8月末の共和党大会で副大統領候補に抜てきされる直前、アラスカ州に提出した出張報告書を修正し、子供も招待されたと書き加えたという。しかしペイリン氏を招いた複数の主催者側は米メディアに「子供は招待していなかった」と証言している。

 一方、衣装代は、共和党からニューヨークの高級店などに支払われたという。

 米世論調査機関「ピュー・リサーチセンター」の最新の調査でペイリン氏の「好感度」は9月中旬の54%から1カ月間で44%へと降下。一方で「好感が持てない」と回答する女性は54%と半数を超えた。

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