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2008年10月23日(木) 21時39分

カップめん 女性が嘔吐やしびれ 食べ残しから防虫剤成分毎日新聞

 神奈川県藤沢市保健所は23日、日清食品の即席カップめん「カップヌードル」を食べた市内の女性(67)が嘔吐(おうと)や舌のしびれを訴え、食べ残しから防虫剤の主成分「パラジクロロベンゼン」が検出されたと発表した。女性は病院には行かず、回復したという。市保健所は同日、厚生労働省に報告し県警藤沢署に届けたが、製造過程で混入した可能性は低いとみている。

 発表によると、女性は20日午後6時ごろ、自宅台所でカップヌードルを食べた。湯を入れた後、食べようとふたを開けてすぐに異臭がしたが、2割ほど食べ、約5分後にもどした。その約15分後には舌が赤くなってしびれたが、約2時間で症状が治まった。夫(75)が少量味見をしたところ舌がしびれた。

 21日に市保健所に届け出があり、食べ残しためん、スープを県衛生研究所(同県茅ケ崎市)で検査した。パラジクロロベンゼンは衣類の防虫剤、トイレの防臭剤などに使われる。夫婦は9月、衣替えで防虫剤を使ったが、食べた当日は使っていないという。

 商品は、日清食品関東工場(茨城県取手市)で製造され、賞味期限は09年1月30日。女性は9月末に藤沢市辻堂のスーパー「フードワン藤沢店」で購入していた。市は日清食品の即席めんの販売を自粛するよう同店に指示した。【永尾洋史】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081023-00000026-maip-soci