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2008年10月23日(木) 14時31分

T-Mobile USA、世界初のAndroid携帯を米国で発売Impress Watch


 米大手携帯キャリアのT-Mobile USAは22日、世界初のAndroid携帯「T-Mobile G1 with Google」を発売したと発表した。

 T-Mobile G1は、大型タッチスクリーンを指で操作することによって、内蔵されている様々なGoogleアプリケーション(例えばGmail、Google Maps、YouTube、Google Calendar、Google Talkなど)を操作できる。また、画面をスライドさせるとQWERTYキーボードが現れ、メールやインスタントメッセージを簡単に入力できる。ブラウザも組み込まれており、Googleによる検索やインターネットブラウジングを容易に行える。3.2メガピクセルカメラを搭載し、1GBのメモリを内蔵しているほか、8GBのメモリカードを挿すこともできるため、より多くの写真を撮影したり、音楽を保存して再生することが可能だ。

 これらの機能はすべて、Googleが主導し、Open Handset Allianceによって開発が進められているオープンソース携帯電話OS「Android」によって実現されている。

● Android用アプリの公開・販売サイトも公開

 Androidで動作するアプリケーションはサードパーティでも開発が可能だ。「Android Market」で公開・販売し、ユーザーがダウンロードできるようになっている。

 T-Mobile G1の発売に合わせ、Android Marketも22日に初めて公開された。現時点では50種あまりのアプリケーションが公開されている。Androidの機能を生かした位置情報アプリケーション、バーコードスキャナ、マルチメディア、ゲームなどを無料でダウンロードできる。

 また、これまであまり明確ではなかったAndroid Marketの概要も明らかにされた。開発者は、10月27日からアプリケーションをアップロードできる。開発者を認証し、アプリケーションに対する責任を明確にするため、初期費用として25ドルを一度だけ支払うことが求められる。現時点では無料アプリケーションのアップロードしか認められていないが、追って有料アプリケーションの販売も行えるようになる。

 これに関して、Googleは利益を上げないことを明言していたため、売り上げのすべてが開発者にもたらされると考えられていた。しかし、開発者の受け取り分は売り上げの70%で、残りは携帯キャリアと決済費用として徴収されることが新たに明らかになった。

 今後、世界各地域でAndroid携帯が発売されることが予想される。その意味でも、T-Mobile G1がユーザーにどのように受け止められるか、またAndroid Marketがどれほど成功するかに注目が集まっている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081023-00000010-imp-sci