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2008年10月23日(木) 13時33分

アプリケーションが少ないながらもついに『G1』販売開始japan.internet.com

米国の通信事業者 T-Mobile USA は22日、Google が後押しするモバイル OS 『Android』を搭載した初のスマートフォン『G1』の店頭販売を開始した。ダウンロードできるアプリケーションはまだ少ないが、今後増えると約束している。

T-Mobile の店頭は多くの風船が飾られ、G1 を求める客が行列をなした。G1 は HTC が製造し、T-Mobile が独占的に販売する端末で、2年契約込みの小売価格が約180ドルで、サービス契約なしの標準価格は約400ドルとなっている。

G1 の販売開始にあたっては、6月の『iPhone 3G』発売ほどではないかもしれないが、それでも多くの関心が集まっている。

T-Mobile のサイトで数週間前から予約注文を受け付けていた G1 は、最もオープンな携帯開発プラットフォームになると約束された端末だ。この点で、Android はスマートフォン業界の最前線に立つ可能性があると業界関係者は考えている。来年には多数の Android 端末が登場する見通しで、G1 はその先駆けとなる存在だ。

G1 はタッチスクリーン、ディスプレイ機能、Web ブラウジング体験といった点から、最も本格的に iPhone と競合する製品との評価を受けている。しかし成功するかどうかは、G1 のオープン開発戦略から見込まれる最先端のモバイル機能/アプリケーション/サービスにかかっているとアナリストは語る。

最近、スマートフォン業界で一般化しつつあるアプリケーション配布チャンネルもすでに展開済みだ。しかし、9月に開設された『G1 Android Market』については、G1 発売日に用意されたアプリケーションの数が少ないとの声も、Android 関連の Blog や掲示板に見て取ることができる。

当初、同サイトにはおよそ50種のアプリケーションがあったが、G1 発売前日にその数はおよそ13種まで減っていた。T-Mobile のフォーラム管理者によると、発売開始のイベントに向け、同社は前夜遅くまでアプリケーション配信サービスサイトの「改良」に取り組んでいたという。

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