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2008年10月23日(木) 20時26分

南オセチア新首相に旧KGB出身者、ロシアの支配強化鮮明に読売新聞

 【モスクワ=瀬口利一】インターファクス通信によると、グルジアからの独立をロシアが承認した南オセチア自治州の新首相に22日、ロシア・北オセチア共和国出身で旧ソ連国家保安委員会(KGB)に所属したこともあるアスランベク・ブラツェフ氏が就任した。

 ココイトゥイ大統領の指名を同日、議会が承認した。同氏の就任で、ロシア政府による南オセチア支配の強化が鮮明になった。

 ブラツェフ氏は、ロシア連邦税務局の北オセチアの最高責任者で、2006年まで連邦保安局や前身のKGBに在籍した。治安機関出身者を枢要ポストに配置したいプーチン首相の意向を反映した人事だ。

 23日付露有力紙「ブレーミヤ・ノーボスチ」は、ブラツェフ氏について「プーチン首相が起用」との見出しで、南オセチア側は本音では、「大統領も議会も乗り気でなかった」と報じた。露政府に徴税、財政権限を握られかねないと考えたためだという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081023-00000045-yom-int