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2008年10月23日(木) 19時29分

真弓氏、守りの野球を継承 阪神監督要請産経新聞

 真弓明信氏に監督を要請した決め手について、坂井オーナーは「まず、(日本一になった)1985年のV戦士の方々が頭に浮かんだ。その中で、今は守りの野球が必要とされている。真弓さんなら、経験も意識も持っている」と口にした。

 83年に首位打者に輝くなど打撃のイメージが強い真弓氏だが、現役時代は内野も外野もこなせるユーティリティープレーヤーだった。岡田前監督が作り上げてきた守りの野球について、真弓氏もかねて、「その方が常に優勝を争えるチームになる。打力だけではなかなか勝てない」と話している。今季のチーム防御率3・29はリーグトップ。チームカラーはきっちりと継承していく考えだ。

 広い甲子園球場を本拠とするだけに、真弓氏はとくに外野守備の重要性を訴える。「打力がなくなってくると、外野手に打てる選手を置きたくなるが、マイナスも大きい」。今後の新外国人選びやドラフト戦略でも、“打って守れる外野手”という新監督の意向が反映されていくだろう。

 今季は桜井や林が伸び悩み、最後まで右翼を固定できなかった。金本や赤星は全試合に出場したが、「ベテランの力が落ちないうちに若手が追い抜いていくぐらいじゃないと世代交代はできない」と選手育成の必要性も強調する。初仕事となる29日の秋季練習には球団から全員集合の指令も出た。まずはじっくりと戦力を見極めることから、新監督の挑戦が始まる。(丸山和郎)

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