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2008年10月22日(水) 09時59分

企業の農業参入が一段落中国新聞

 島根県内で本年度、農業に参入する企業数は4年ぶりにひとケタにとどまりそうだ。農地リースでの参入が認められて以降、早期参入を試みた取り組みが一段落したとみられる。一方で食の安全・安心やブランド化などから食品関連業界の動きが広がっている。

 県によると、2007年度末までに農業参入した県内企業は計64社。農地リースによる企業の農業参入が始まり、県が専属の促進スタッフを置いた05年度以降が34社を占める。年間14—10社が参入した。ところが本年度は9月末までで4社。参入の意向を示す企業も数社にとどまる。

 「早期参入を目指した企業の動向が落ち着いた」と県農業経営課は見る。同様の傾向は県への相談件数にも表れており、05年度の80件に対し、07年度は20件と4分の1になった。「計画通りに売り上げが伸びない先行企業もあり、作物選びに時間をかける企業も増えている」(農業経営課)という。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200810220059.html