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2008年10月22日(水) 12時11分

朝鮮総連事件 元公安庁長官、最後の被告人質問へ産経新聞

 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)から中央本部の土地建物と資金をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元公安調査庁長官、緒方重威(しげたけ)(74)と元不動産会社社長、満井忠男(74)両被告の第19回公判が22日午後1時15分から、東京地裁(林正彦裁判長)で開かれる。5回に及んだ緒方被告の被告人質問は、今回で終了する予定。

 前回に引き続き、この日も検察側が質問を行った後、弁護側の再質問が行われる。

 緒方被告らが総連からだまし取ったとされる4億8400万円について、前回公判で検察側は「満井被告がだまし取ったことを分かっていたのでは」と問い詰めた。これに対し緒方被告は「(満井被告が総連から資金を受け取った経緯を)知らなかった」と述べ、改めて詐欺の犯意がなかったと主張した。

 また、検察側の高圧的な取り調べで容疑を認めるに至ったとする緒方被告に対し、検察側は、緒方被告が取り調べ当時の弁護人に対して、取り調べの具体的な様子を報告していないことなどを指摘して、取り調べに問題がなかったことを強調。一方、緒方被告は自身の記した“獄中日誌”を引用するなどして、不当な取り調べがあったと反論した。

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