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2008年10月22日(水) 03時02分

“携帯番号持ち運び制”失速、利用は予想の半分5・5%読売新聞

 携帯電話の番号を変えずに携帯会社を変更できる「番号持ち運び制」の利用件数が、2006年10月の制度導入から2年間で573万件、契約数全体の約5・5%にとどまっていることが21日、総務省のまとめで分かった。

 「2年間に契約数の1割が持ち運び制度を利用する」という総務省や業界の予想の半分程度の水準だ。電子メールのアドレスや契約した有料サイトは持ち運べないなど、使い勝手の悪さが利用者に敬遠されたとみられている。

 総務省によると、制度の利用数は1年目が342万件だったが、2年目は231万件と3分の2に減った。顧客囲い込みのため、携帯各社が2年間の継続利用を条件とした割引プランや端末の割賦販売を導入したことも、利用数の低迷につながったようだ。

 番号持ち運び制は、「電話番号が変わると、知人に番号変更を知らせる手間がかかって携帯会社を変更しにくい」との声を受けて、総務省が導入を働きかけ実現した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081021-00000065-yom-bus_all