記事登録
2008年10月22日(水) 00時00分

マウスに電卓とテンキーを合体読売新聞

LS−100TKM(キヤノン)

本体を開くと、電卓とテンキー機能を使える。テンキーのないノートパソコンで、表計算ソフトに数値を入力するケースなどで重宝する

 折りたたみ式のボディーに、電卓、テンキー機能を搭載した光学式マウス。折りたたんだ状態では、ごく普通のマウスとして機能する。

 サイズも一般的なマウスと変わらず、2ボタン+スクロールホイール機能付きだ。ドライバーソフトは付属せず、USB接続するだけですぐに利用できる。

 本体を開けば液晶画面と電卓用、テンキー用のキーがあらわれ、電卓とテンキー機能が使えるようになる。テンキーから数字を入力するほか、電卓で計算した結果をパソコン側のソフトに転送する機能もある。なおこの状態でも、マウスとして利用することが可能だ。

 電源に関しては、USBで接続するとUSB経由で供給される。また、リチウム電池を内蔵しているため、パソコンに接続していないときでも電卓機能を利用することができる。

ノートパソコンでの表作成に便利

閉じた状態だと、普通のマウスだ。マウス操作もまったく違和感なく行える。カラーは、ブラックメタリックとホワイトメタリックの2色から選べる

 特にノートパソコンの場合、テンキー機能を使うためにはNumLock機能を有効にする必要があり、表計算ソフトで大量の数値を入力する場合に不便を感じているユーザーは多いだろう。デスクトップパソコンの場合も、テンキーの付いていないミニキーボードを使用している場合は、同様の不便さがある。

 このような場合に威力を発揮するのが「LS−100TKM」だ。NumLock機能の切り替えなしに快適な数字の入力が可能であり、電卓機能で計算した結果をパソコンにそのまま転送できるのもいい。また、マウスと電卓、テンキー機能がコンパクトなボディーに内蔵されているため、外出時に携帯しても邪魔にならない。


2つのモードが選べる

「TAB」や「BS」キーなどもあり、効率的な入力作業を行える。電卓モードで計算した結果は、「送信」ボタンをクリックするとパソコン側に転送できる

 「LS−100TKM」は、四則演算やパーセント計算など10桁電卓として機能する「計算モード」と、テンキーとして使用する「PC入力モード」の2つのモードがある。

 パソコンに接続していないときは、電池を使った「計算モード」のみとなるが、付属のUSBケーブルでパソコンに接続した場合は、「PC/計算」キーを押すたびに2つのモードが切り替わる。

 なお「PC入力モード」では、テンキーのほか「TAB(項目送り)」キーや「BS(入力取り消し)」キーも用意されている。また、パソコン側とは独立して機能する「NumLock」キーもある。オンの場合は通常の数字入力だが、オフにすると数字キーの右に印字されている矢印やPgUp、PgDnが機能し、ウィンドウのスクロールなどを行うことができる。

 電卓やテンキー機能を手放せないユーザーには、とても重宝する多機能マウスだ。(テクニカルライター・小野均)

発売キヤノン http://canon.jp/ 価格3480円 電源リチウム電池(CR2032)x1個、PC接続時はバスパワーによる電源供給 重量116.8g 外形寸法186X65X65 mm(開いた状態)、104X65X38 mm(閉じた状態)

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/digimono/digimono081022.htm