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2008年10月22日(水) 10時25分

インド人演歌歌手「チャダ」復帰!Oh! MyLife

 暗い気分をぶっ飛ばそうとインド人演歌歌手が近く再デビューする。

 ニューデリー生まれのサラブジット・シング・チャダさん(56)だ。19日、横浜・山下公園で行われたヒンドゥー祭「ディワリ・イン・ヨコハマ」のステージでパワーあふれる演歌を披露した。記者は公演の後、会場で即席インタビューを試みた。

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 チャダさんは1975年、「面影の女」で日本レコード大賞、日本歌謡大賞などの新人賞を獲得した。ひげ面にターバン姿の演歌歌手としてお茶の間の人気者になったが、就労ビザがないため引退を余儀なくされ、インドへ帰って貿易商に転向した。今では年商10億円の会社になったが、「大好きな演歌に残りの人生をかけたい」と、日本人の奥さんに相談したら「パパの好きなようにしたらいい」と言ってくれたとか。

 そのきっかけは、2月にアメリカ黒人演歌歌手・ジェロが登場したことだという。「ジェロさんの純粋な心に感動した」というチャダは16歳のときに来日し、日本の文化や習慣を身につけようと生け花、箏曲、書道など習ったが、とりわけ演歌に魅せられたそうだ。

 「演歌はインドの音楽に似てメロディーが美しい。そして、歌詞が心に響く。出会いや別れ、自然や人への慈しみや切なさを歌う演歌にはしみじみとした感動があるんですよ」

という彼の心には日本的な情感があふれているようだ。

 再デビュー曲は「踊るマハチャダ」。11月19日に新レコード会社「ネスト」から発売される。演歌とポップスを融合させたような曲で底抜けに明るい。

 「踊ろう踊ろう皆の衆、やなこと忘れて一晩中♪ 踊ろう踊ろうDancing、素晴らしきニッポンよー♪」(「踊るマハチャダ」作詞:ワシャンスキー兄弟 作曲・編曲:脇丸諄一より)

と、ニッポンを元気づける応援歌でもある。チャダさんの活力に満ちた明るい歌声は多くの人の心を引き付けるに違いない。

(記者:矢山禎昭)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081022-00000004-omn-musi