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2008年10月22日(水) 12時33分

RIM、『BlackBerry』アプリのオンライン ストアなど発表japan.internet.com

Research in Motion (RIM) が、同社スマートフォン『BlackBerry』用アプリケーションのオンライン ストアを開設する計画を明らかにした。BlackBerry 用アプリの作成、販売を開発者にとってより手軽で魅力的なものにするのが狙いで、Apple や Google の『Android』に追随する動きだ。

この計画は21日、RIM がカリフォルニア州サンタクララで開催した初の開発者会議『BlackBerry Developer Conference』で発表となったものだ。それによると、オンライン ストアの正式オープンは来年3月だが、すでに12月からアプリケーションの受け付けを開始する予定だという。また同社は現在、PayPal とともに店舗の決済システムを構築中だと述べている。

RIM によると、アプリケーション開発者は自ら価格を設定し、売上の80%を受け取れるという。さらに同社はプレスリリースの中で、提携するキャリア各社と協力し、キャリアごとのカスタマイズが可能で、ユーザーが端末から利用できるアプリケーション センターの準備を進めていることも明らかにした。

RIM の創設者で社長兼共同 CEO (最高経営責任者) の Mike Lazaridis 氏は21日、約700人の開発者を前に基調講演を行ない、インターネットはアプリケーション配布の主要チャンネルだという見解を示すとともに、Web 対応アプリケーションは BlackBerry の今後の成功の鍵になるだろうと述べた。このような戦略は、Apple が『iPhone』向けの『App Store』で、また、Google が支援する Android が『Android Market』ですでに採用している。

また RIM はこの日、Web アプリケーションへの注力を強化し、BlackBerry 用アプリケーションの開発者を支援するべく、オープンソースの開発環境『Eclipse』向けの新たなプラグイン、および『Microsoft Visual Studio』向けプラグインの新機能を発表した。さらに、Google が開発したオープンソースのブラウザ用プラグイン『Gears』もサポートするという。Gears は、ネットワークに接続しなくても Web アプリケーションを独立して動作させられるようにするための開発者向けツールだ。

RIM はまた、新アプリケーション『BlackBerry Web Signals』の提供を開始したことも明らかにした。こちらは、コンテンツ プロバイダが新着コンテンツ情報を BlackBerry ユーザーにプッシュ通知できるというものだ。例えば、『Washington Post』紙のウェブサイトが最新のスポーツ情報やニュースを掲載した時に、アイコンを表示してユーザーに知らせるといったことが可能になる。

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