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2008年10月22日(水) 09時59分

大和引き揚げ計画が呉で浮上中国新聞

 東シナ海に沈む戦艦「大和」の主砲などを引き揚げる計画が、呉市の経済界などで浮上している。呉商工会議所を中心に来春にも、引き揚げに向けた準備委員会を設立する見通しになった。

 呉商議所などの計画では、引き揚げるのは海底約340メートルに沈んでいる主砲と船体前部の一部など。試算では費用が50億—100億円程度になるという。準備委は、呉商議所の奥原征一郎会頭や大和ミュージアム(呉市)の戸高一成館長ら10人程度で構成する見込み。今後、大和乗組員の遺族らに理解を求めながら準備する。

 引き揚げ方法などの検討はこれからで、2—3年かけて全国から寄付金を募り、資金を賄う考え。実際に引き揚げ作業に入るのは約5年後になる見通しという。展示場所として主砲などは、大和ミュージアム敷地内の「大和波止場」に置くことなどが検討されている。

【写真説明】海上を航行する1941年当時の戦艦「大和」

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200810220070.html