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2008年10月21日(火) 00時00分

海田の陸自から内部情報流出中国新聞

 陸上自衛隊の内部情報がファイル交換ソフト「ウィニー」のネットワークなどインターネット上に流出していることが20日、分かった。陸自は第一三旅団(司令部・広島県海田町)の通信中隊長である男性3等陸佐の私有パソコンから流出したとみて調べている。

 陸上幕僚監部広報室によると、流出したのは主に「FOC」と呼ばれる通信専門の幹部自衛官が学ぶ課程の教育資料。陸自の電算機システムや自衛隊の通信インフラ、電子戦の現状などが記され、2003年ごろの資料が多いという。「防衛秘密」と呼ばれる重要情報の流出は確認されていない。

 防衛省は06年2月、ウィニー使用や私有パソコンでのデータ保存を事務次官通達で禁止した。3等陸佐も現在は業務で私有パソコンを使っていないという。陸自は「通達以前に保存した業務データが流出した可能性もあるが、経緯は調査中」としている。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200810210032.html