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2008年10月21日(火) 00時00分

「車外ナビ」で外出計画読売新聞


小型なので野外で持ち歩いても便利

 カーナビと同じ機能を持ちながら、小型軽量で持ち歩くこともできるPND(パーソナル・ナビゲーション・デバイス)が人気を集めている。ドライブに出かける前に自宅でじっくり計画したり、車から持ち出して歩きながら使ったりするのに便利。徒歩や自転車のお供にも使える。(吉田典之)

STEP1  タッチパネル方式

 PNDの仕組みはカーナビとほとんど同じだ。違いは地図情報の記憶媒体に半導体メモリーを使うこと。今回使ったユピテルの「イエラYPL430si」は、親指の爪ほどの大きさのマイクロSDカードを使う。全地球測位システム(GPS)の受信アンテナも内蔵し、電源を入れればすぐに使える。操作はすべて画面に直接触れるタッチパネル方式だ。

 PNDが便利なのはドライブ前に自宅でプランを作れることだ。地図帳と併用しながら、立ち寄り地点などをPNDに入力していくのは、旅行する前の新しい楽しみになる。

STEP2  思いつきで情報検索

 ドライブの途中で食事や近くの観光スポットに行きたくなった時には、周辺検索を試そう。思いつく言葉で検索をする「フリーワード」検索が便利。試しに「新宿」「ラーメン」「おいしい」と入力すると、結果がすぐに表示された。店の特長や価格、おすすめメニューなどが表示される。この情報は、昭文社が「マップル」の名で地図帳やインターネットで提供しているものを活用しており、収録数は約215万件と豊富だ。

 ユピテルが提供するインターネット経由の情報更新サービス(年5250円)に登録すれば、事故多発地点や高速道路のサービスエリアなどの最新情報が得られる。

STEP3  拡大・縮小も自在

 PNDは、散歩に持ち歩いたり、自転車やオートバイのナビゲーションに使ったりしてもいい。ハンドルへの取り付け具は専用品だけでなく、汎用品も多い。胸ポケットに入れても気にならないサイズなので、知らない所を歩く場合も心強い。携帯電話でもナビ機能を持つものがあるが、PNDは画面が大きく見やすい。

 縮小、拡大が自在なのも紙の地図帳にない便利さだ。表示を最大にすれば、大学内の建物や地下鉄の出口など、地図帳に載らない細かな情報が表示される。電波の受信能力も高く、ビル街でもしっかり受信できて頼りになる。

運転中は操作禁物 運転中の操作は禁物。 直射日光の下では画面が少々見にくくなる。長い時間の利用は電池切れに注意。 計画を練る時は地図帳やガイドも併用するとよい。
持ち運び便利なカーナビ

イエラYPL430si
 小型で持ち運び簡単なカーナビゲーション。「展望台」「露天風呂」などおおまかなキーワードを入力するだけで場所を探せる。施設の営業時間やおすすめのスポットなどもチェックできる。出かける前に家の中で目的地までの経路をシミュレーションしておくと便利。有料道路の料金も調べられる。ユピテル 実勢価格5万円前後

MapFanWeb
 地図情報が満載の無料サイト。車のルート検索はもちろん、目的地の天気や周辺の観光施設、レストランなども素早く探せる。よく利用する場所を登録できる機能もある。URLは、http://www.mapfan.com/(YOMIURI PC編集部)

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/dennou/20081021nt01.htm