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2008年10月21日(火) 23時03分

金融庁、新銀行東京に検査結果を通知読売新聞

 金融庁は21日、経営再建中の新銀行東京に対し、金融検査の結果を通知した。

 2005年4月の新銀行開業以来、初めての検査終了を受けた措置。同庁はこれまでの立ち入りで、多額の不良債権が発生した融資審査のずさんさなどを確認しており、近く銀行法に基づく報告を求める。新銀行東京・総合企画部は「通知を受けたのは事実。内容は明らかにできない」としている。

 今年4月末に始まった検査では、同庁は、決算や融資の審査体制が適切だったかどうかについて調べていた。今年3月末決算で、新銀行の累積赤字は1016億円に上ったが、都から400億円の追加出資を受けて資本金を取り崩す減資を行い、この累積赤字を一掃している。

 同庁は、11年度の黒字化を目指す再建計画もチェックする。

 新銀行の融資を巡っては、少なくとも5人のブローカーが介在。一部は仲介の見返りに、出資法の上限(5%)を超える手数料を融資先の中小企業から受け取ったほか、融資審査が通るよう決算の改ざんにかかわった疑いのあることが判明。また、ブローカーらが、自民党の石原伸晃・衆院議員の元私設秘書や、公明党都議らに口利きを依頼したこともわかっている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081021-00000060-yom-bus_all