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2008年10月20日(月) 14時36分

「免疫機能向上」と化粧品販売、NPO代表理事を書類送検読売新聞

 NPO法人「日本リンパセラピスト協会」(千葉市若葉区)代表理事(57)が社長を務める化粧品製造販売「ヒューム」(同)が医薬品の効能をうたって化粧用クリームを販売したとして、千葉県警は20日、社長と同社を薬事法違反(医薬品の無許可販売)容疑で千葉地検に書類送検した。

 捜査関係者などによると、ヒュームは2007年4月〜今年7月、ほかの業者から仕入れた化粧用クリームに鉱物の粉末を混ぜ、医薬品販売の許可を受けずに、「免疫機能が向上し、病気の予防になる」などと効能を宣伝し、東京都や千葉県などの40〜60歳代の男女5人に、計約280個を約130万円で売った疑い。

 社長は07年2月、リンパの働きを良くすることで健康を保つとする「リンパセラピー」普及などを目的に協会を設立。会員は百数十人のマッサージ店の関係者らで、研修会や講習会を開催、クリームの効能を宣伝した。会員は、1個(200グラム入り)1万3200円のクリームを4620円の会員価格で購入し、客にも紹介していたとみられる。

 売り上げは少なくとも年に数千万円に上るとみられる。県警は、健康法でリンパ節が注目されていることから、社長がNPOを使って売り上げを伸ばしていたとみて、NPO設立の経緯など裏付け捜査を進める。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081020-OYT1T00458.htm