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2008年10月20日(月) 16時05分

【解説】Android携帯「G1」にも備わる“キル・スイッチ”、ユーザーの反応は?——iPhoneのときとは状況が異なるComputerworld.jp

 米国Appleの「iPhone」で、いわゆる“キル・スイッチ(kill switch)”と呼ばれるリモート削除機能の存在が明らかになり、ユーザーの間で猛反発が起こったことは記憶に新しい。10月22日に発売される初の Android搭載携帯電話「T-Mobile G1」もこの機能を備えるが、iPhoneと同様の反応を招くのだろうか。

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●一定の理解が得られる理由

 Android搭載の携帯電話からアクセスできるオンライン・アプリケーション・ストア「Android Market」のサービス規約には、キル・スイッチ機能に関する記述がある。そこには、次のように、ユーザーの携帯電話にインストールされたアプリケーションをリモート操作で削除する場合がありうると書かれている。

 「開発配布契約に違反する製品が見つかった場合を想定し、Googleは、そのようなアプリケーションを独自の判断でユーザーの端末からリモートで削除する権利を有する」

 このAndroid Marketの規約は、G1の「About Phone」メニューから参照できるようになっている。

 こうしたリモート削除機能について、Androidユーザーはどういった反応を示すのだろうか。同様の機能を備えていることに猛反発したiPhoneユーザーとは異なり、一定の理解を示すかもしれない、というのが私の見方である。

 その理由はこうだ。第1に、Googleはあらかじめこの機能について説明を行っている。ちなみに、AppleがiPhoneでこの機能の存在を認めたのは、開発者によって発見されてから数日後のことだった。

 第2に、Googleでは、アプリケーションをリモートで削除する場合はユーザーに返金する方針を示している。アプリケーションをリコールするケースなどでは、「アプリケーションの購入者に代わって、製品の購入代金を開発者から回収することに相応の努力を払う」とGoogleは述べている。全額を回収できなかったときは、Googleは回収金額を被害ユーザーに分配するという。

(Nancy Gohring/IDG News Serviceシアトル支局)

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