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2008年10月20日(月) 01時57分

<中京女子大>硬式野球部1期生、初勝利は後輩に託す毎日新聞

 日本で初めて大学硬式野球リーグに女子チームとして加盟した中京女子大硬式野球部(愛知県大府市)が19日、愛知大学野球秋季リーグ5部の今季最終戦に臨んだ。大学創立100周年の05年に創部され、1年生19人でスタート。現在6人に減った1期生の現4年生にとって最後の試合も敗れ、リーグ加盟の06年春から45連敗(オープン戦5試合含む)。悲願の初勝利は後輩たちに託された。

 最終戦は東海市の大同工大グラウンドで行われ、人間環境大に2−20で大敗した。試合後、4年生の選手たちは涙を流した。先発登板した伊藤夕加選手は「1勝できなかったが、4年間思い切りプレーできて満足」と笑顔も。一方、捕手の山口沙織選手は「勝ちたかった」と悔しがった。

 加盟時から主将を務める深沢美和選手は「加盟直後が一番苦しかった」と振り返る。野球経験者が数人しかいない状態で「注目され、プレッシャーがあった」。06年春は骨折などの故障者が続出し、選手が足りず試合を辞退したことも。それでも試合を重ねるごとに成長し、今春の人間環境大戦では2−4と接戦を演じた。教員志望の深沢選手は今後も何らかの形で野球にかかわりたいという。

 樋口一則監督は「最後まであきらめない姿勢を見せた。よく支えてくれて、ご苦労さんと言いたい」と1期生をねぎらった。4年生が抜け、部員は14人に減るが、樋口監督は「4年生の気持ちを次につなげたい」と新たな意欲を燃やしている。【黒尾透】

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