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2008年10月19日(日) 19時53分

<買い物券>半日で1億1000万円分完売 東京・中央区毎日新聞

 住民の購買意欲を刺激しようと、東京都中央区が19日、1割分多めに使える買い物券を発売したところ、用意した1億1000万円分が半日で売り切れた。区の担当者は「景気が後退しているため予想以上の売れ行き」と驚いている。

 買い物券は500円券22枚つづり(1万1000円分)が1冊になっており、1冊1万円。百貨店や大型スーパー以外の区内1300店余の中小小売店で使える。使われた買い物券は区が換金し、プレミア分の1000万円は区が負担する。

 19日は、区役所など3カ所の販売場所に大勢の列ができたため、予定時間より早い午前8時45分から販売を開始。1人5冊までに制限したが、午後2時40分には完売した。

 区は00年度から、同じ買い物券3億3000万円分を毎年6月に販売している。今年度は「原油高で地域経済が停滞気味」と、02年度に次いで1億1000万円分を追加した。

 区商工観光課によると、区独自のプレミア付き買い物券は、東京23区では中央区だけという。中尾正巳・区商工観光課長は「こんなに早く売り切れてしまうのは、景気悪化が要因の一つ。使用期限は来年2月までなので、早めに使って地域活性化に役立ててほしい」と話している。【井崎憲】

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