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2008年10月19日(日) 19時38分

<不正経理>北海道は6030万円 大半は旅費毎日新聞

 会計検査院が国の補助金をめぐる12道府県の不正経理を指摘した問題で、北海道は19日、指摘された不正経理の総額が計約6030万円に上ることを明らかにした。うち約5090万円は旅費で、公共事業関連の補助金を国への予算陳情やセミナー出席などの出張経費に充てていた。道は一部に不適切な会計処理があったことを認める一方、「会計検査院と認識の違いがある」として意図的な不正経理は否定した。

 同日記者会見した日野健一出納局長らによると、会計検査院の検査は02年度から5年間に道建設部、農政部、水産林務部と出先5機関が国土交通、農水両省から受けた補助金を対象に行われた。職員による私的流用や裏金処理、物品の発注を装って業者に資金をプールさせる「預け」などはなかったという。

 検査院の指摘のうち、コピー用紙やトナー、事務用品などに支出された需用費210万円は年度内に支出した物品の納入が翌年度になるなど、地方自治法に反する年度をまたいだ会計処理が行われていた。道は「内部チェックが不十分だった」と不適切だったことを認め「年度末に(予算を)使い切ろうとしたわけではなく、難しい注文ではないので納品できると考えていた」と釈明した。【高山純二】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081019-00000047-mai-soci