記事登録
2008年10月19日(日) 21時00分

横浜のドン・キホーテ連続放火事件/犯行予告の会社員を県警が逮捕カナロコ

 ディスカウントショップ「ドン・キホーテ」に対して「制裁を行う」などとする文書を報道機関に送付したとして、県警捜査一課と緑署は十九日、威力業務妨害の疑いで、横浜市磯子区東町、会社員関根英雄容疑者(36)を逮捕した。

 横浜市内の同社のチェーン店二店では今年五月と七月、衣料品などが焼ける放火事件が発生。同容疑者は二件とも「私がやった」などと供述しているといい、県警は現住建造物等放火未遂の疑いで近く再逮捕する方針で、詳しい動機を追及する。

 調べでは、関根容疑者は七月三日午後七時ごろ、横浜市中区のコンビニエンスストアのファクスから、神奈川新聞本社あてに「ドン・キホーテへの制裁はまだ続きます。七月五日、県内において二度目の制裁を行う」などとワープロ書きした文書を送信。同社従業員に警戒させるなど業務を妨害した疑い。

 一連の放火事件は、五月二十六日に同市中区の「ドン・キホーテ港山下店」で、七月二日に同市緑区の「ドン・キホーテ東名横浜インター店」で発生。陳列されていた衣料品などを焼いた。横浜インター店では、出火の約二十分前に全館が停電しており、店近くの電柱の機器が細工されていたことが分かっている。

 また、この電柱に、署名とみられる「R」という文字が書かれた犯行予告文書が入った封筒がはり付けられていたといい、神奈川新聞社に送られた文書にも「R」の文字が書かれていた。

 県警によると、港山下店の事件後の五月三十日、全国紙四社の都内本社にあて「深夜の騒音の改善などをドン・キホーテに求め、改善されなければ制裁を行う」などと書かれた封書が郵送されていたという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081019-00000012-kana-l14