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2008年10月19日(日) 22時36分

秘訣教えて…学力テスト最下位の沖縄県教委、秋田に交流打診 産経新聞

 トップの秘訣(ひけつ)、学ばせて−。全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)で2年連続最下位だった沖縄県の教育委員会が、2年連続首位の秋田県教委に人事交流を持ち掛けている。「学校視察にとどまらず、1年を通して上位の県に学びたい」と沖縄県教委。一方、秋田県教委は「前向きに検討している」としつつ、「沖縄は遠いし、希望者がいるかどうか…」と当惑顔だ。

 人事交流は今年9月、秋田県を視察のため訪れた沖縄県教委側が提案した。沖縄県教委は従来、九州各県および広島県との間で人事交流を行っているが、「他県との2年単位の交流ではなく、秋田とは1年単位を3年間続け、できるだけ多くの教員を学ばせたい」と義務教育課の石川聡人事管理監。

 人数も「小学、中学校の教員を各1人以上、できれば複数を」と積極的だ。

 一方、秋田県教委も「他県で学ぶことは教員としての幅や力量を増やすことにつながる」(義務教育課)と交流に前向きな姿勢。

 だが、「既に交流している岩手などと同じ2年単位を想定していたが、沖縄の希望が1年単位なので、調整が必要」と担当者。また、「隣県と違って月に1度、秋田に帰ってくるわけにいかない。基本的には希望者がいなければ実現できないだろう」と話す。

 それでも、沖縄県教委の石川人事管理監は「伝統芸能など沖縄文化の勉強もでき、得るものが大きいはず」と秋田の教員にアピールする。

 全国学力テストは平成19年度から2年間、小学5年と中学2年を対象に国語と算数(数学)の2科目で実施。沖縄県は全科目で2年連続最下位で、秋田県は小5生が2年連続で全科目首位、中2生もすべて3位以内に入っている。

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