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2008年10月18日(土) 19時41分

<東芝>米サンディスク生産設備買収を検討 サムスンに対抗毎日新聞

 東芝が、提携先の半導体メモリー大手、米サンディスクの生産設備の買収を検討していることが18日、分かった。ライバルの韓国サムスン電子がサンディスクに買収提案していることに対抗し、市場占有率を高めるのが狙い。

 東芝とサンディスクは、携帯デジタル音楽プレーヤーなどの記憶媒体として使われるNAND型フラッシュメモリーを生産する四日市工場(三重県四日市市)を共同運営している。東芝は99年、同メモリーで知的財産権を持つサンディスクと開発、生産面で提携し、設備投資をほぼ半分ずつ出し合ってきた。サンディスクは現在、同工場2棟の設備の半分を所有しており、東芝はうち半分近くを買い取って保有を7割程度にするよう検討している。買収額は千数百億円を想定している。

 サムスンは9月、58億5000万ドル(約5900億円)でサンディスクを買収する意向を表明したが、サンディスクは拒否した。サムスンが今後、株式の公開買い付け(TOB)に動く可能性があることから、東芝は買収で設備の大部分を押さえ、TOB成立で生産設備が使えなくなる事態を回避したい考えだ。【宇都宮裕一】

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米サンディスク:サムスンが買収提案 東芝も対抗の可能性

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