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2008年10月18日(土) 19時38分

<オリックス>クレディセゾンとの経営統合交渉打ち切り毎日新聞

 オリックスとクレディセゾンの大手ノンバンク2社が進めていた経営統合交渉が、打ち切られたことが18日分かった。米国発の金融危機で市場の混乱が続く中、経営統合ではなくそれぞれ自力で収益力強化を目指すのが得策と判断した模様だ。

 オリックスは、リースや不動産など法人向けに強く、クレディセゾンは個人向けのカード事業が主体。両社の事業は補完関係にあり、経営統合で相乗効果が発揮できるとみられていた。両社の総資産の合計は約11兆5000億円に達し、統合が実現すれば、他のノンバンクを圧倒する規模になる見通しだった。

 統合交渉は、オリックスの宮内義彦会長とセゾンの林野宏社長との間で浮上した。来年秋の統合を目指していたが、株価急落など経営環境が激変し、統合を見送った。

 セゾンは、みずほフィナンシャルグループと提携関係にあり、みずほの意向にも配慮して統合の是非を最終判断する考えだったが、同グループ全体としての支持が得られなかったことも、交渉打ち切りの要因となったとみられる。【田畑悦郎】

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