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2008年10月18日(土) 08時03分

偽造判決書で凍結解除 「振り込め」口座 地裁見抜けず産経新聞

 さいたま地裁熊谷支部に9月、偽造された判決書を使って、振り込め詐欺に使われて凍結されていた銀行口座の差し押さえが申し立てられていたことが17日、分かった。同支部は偽造を見抜けず、差し押さえ命令を出していた。詐欺グループらが口座から現金の引き出しを狙ったとみられる。地裁側は、虚偽有印公文書行使容疑で埼玉県警に告発した。

 関係者によると、使われたのは、被告が争わない場合などに、裁判官が言い渡した主文などを書記官が書き取る形式の調書判決。口座名義人に債務の支払いを命じるものだった。

 支部は申し立てに対し、預金の差し押さえ命令を出した。これにより、申立人は凍結されていた銀行口座からの現金の引き出しが可能になった。実際に現金が引き出されたかは不明だという。

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