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2008年10月18日(土) 00時07分

「指導力不足」先生371人も、8割が40〜50歳代読売新聞

 授業や学級運営ができず、各地の教育委員会から昨年度中に「指導力不足」と認定された公立学校の教員が371人いたことが17日、文部科学省のまとめで分かった。

 教員としての適性に疑問符のついたケースが目立ち、8割を40〜50歳代が占めた。

 文科省によると、371人の7割は男性で、40歳代が46%、50歳代が37%だった。85人は依願退職したという。

 指導力不足と認定された理由は「生徒の反応を確かめずに一方的に授業を進めていた」「板書が乱雑で筆順の間違いが多い」−−など適性を疑われるものが目立った。ベテランが多い理由について、同省は「詰め込み式の授業で何とかしのいできた教員が、考えさせる授業への転換といった環境の変化に対応できなくなっている表れでは」と分析している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081018-00000000-yom-soci