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2008年10月18日(土) 00時55分

<国連安保理>日本、非常任理事国に 単独最多10回目毎日新聞

 【ニューヨーク小倉孝保】国連安全保障理事会の非常任理事国5カ国の改選投票が17日、国連総会で行われた。アジアの改選枠1カ国では、日本がイランを破り、05〜06年以来の安保理入りを決めた。日本の安保理入りは10回目で、9回で並んでいたブラジルを抜き単独最多となった。

 日本は当選に必要な投票総数の3分の2以上に当たる158票を獲得。イランは32票だった。任期は来年1月から2年間。総会(加盟192カ国)出席国が無記名で投票を行った。

 イランは55〜56年以来の安保理入りを目指していた。核開発問題で安保理の制裁を受けていることから欧米諸国が反対し、票が伸びなかった。

 国連では来年3月以降、安保理拡大に向け政府間交渉が本格化する。日本は非常任理事国として外交手腕を発揮し、常任理事国入りにつなげたい考えだ。

 非常任理事国の改選枠への立候補は地域別に受け付けられ、アフリカ枠(1カ国)にはウガンダ、中南米枠(同)にはメキシコがそれぞれ当選。西欧・その他枠(2カ国)にはトルコとオーストリアが選出された。

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