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2008年10月18日(土) 16時59分

東京国際映画祭は“緑一色”カーペットもグリーンに夕刊フジ

 赤を緑に替えて“チェンジ”できるか。18日から26日まで行われる東京国際映画祭で、ゲストが歩むレッドカーペットがグリーンカーペットに衣替えする。

 「今年のテーマはエコロジー。環境に優しい映画祭を目指す」と映画祭事務局。その象徴がメーン会場の港区の六本木けやき坂通りに敷かれるペットボトル再生原料で作ったグリーンカーペットというワケだ。

 映画祭のポスターも緑の地球がデザインされている。さらにエコロジーを切り口にした「natural TIFF」部門を新設。10本の新作に加え「復活の日」、「ゴジラVsヘドラ」など環境問題に触れた旧作も集めた。

 エコ一色、緑豊かな映画祭になりそうだが、21回目を数えるこの映画祭は毎年、「地味過ぎる」と批判を浴び続けている。今年はどうか。

 肝心のコンペティション部門が心許ない。東京サクラグランプリを競うコンペ出品15作はいずれも地味。「渡部篤郎の初監督作など話題性は高い」(事務局広報担当)と力説するが、その他の監督を知っているのはかなりの映画通だ。

 「ベルリン・カンヌ・ベネチアの3大映画祭に次ごうと躍起だが、華やかな作品・ゲストを呼ばないと…」(ベテラン評論家)と開幕前から厳しい指摘が飛んでいる。

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