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2008年10月18日(土) 23時13分

ひき逃げの疑いで14歳の女子中学生を逮捕産経新聞

 大阪市淀川区で自転車の男性が軽乗用車にはねられ、約180メートル引きずられて重傷を負ったひき逃げ事件で、府警淀川署は18日、車を運転していた大阪府豊中市の中学3年の女子生徒(14)を自動車運転過失傷害と道交法違反(無免許運転、ひき逃げ)の容疑で逮捕した。女子生徒は好奇心から車を運転したといい、「大けがをしているように見えた。無免許だったので逃げてしまった」と容疑を認めている。車に巻き込んで引きずった認識についてはあいまいな供述をしているという。

 調べでは、女子生徒は18日未明、豊中市の自宅から親の軽乗用車のキーを持ち出して無免許運転。付近で別の中学に通う3年生の男子生徒2人=いずれも15歳=と2年生の男子生徒(14)の計3人を乗せ、大阪市淀川区新北野の国道176号交差点を左折した際、自転車に乗っていた豊中市服部本町の飲食店員、村中文夫さん(58)をはねた。

 女子生徒は村中さんを車の下部に巻き込んだまま、約180メートル東の商店街の路上まで引きずりながら運転し、現場に車を放置して逃走した疑い。村中さんは頭を強く打ったほか、引きずられて左耳を切断するなど重傷を負った。

 府警が放置された車両の車検証上の所有者から事情を聴いたところ、「7月ごろに知人に譲り渡した」と説明。この知人が「娘が車のキーを持ち出した」と話したため、自宅にいた女子生徒を任意同行して逮捕した。

 女子生徒は調べに対し「好奇心で車に乗ってみようかと思った」と供述。同乗していた男子中学生は遊び仲間で、行き先を決めずに運転していた途中、村中さんをはねたという。

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