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2008年10月18日(土) 23時06分

サドル師支持者数万人、米軍のイラク駐留継続反対デモ読売新聞

 【カイロ=加藤賢治】イラクの首都バグダッドで18日、イスラム教シーア派の反米指導者ムクタダ・サドル師の支持者数万人が、イラク駐留米軍の2009年以降の駐留継続を可能とする地位協定案に反対するデモ集会を開いた。

 協定案で、イラクと米国は2011年末までに米軍戦闘部隊がイラクから撤退することで合意しているが、サドル師は、米軍の即時撤退を求めており、デモを呼びかけた。

 サドル師は同日、声明を出し、協定案の承認権を持つイラク国民議会に対し、「協定によって、占領者がとどまることになる」などと訴え、否決するよう訴えた。

 多国籍軍のイラク駐留を定めた国連安全保障理事会の決議は、今年末に失効する。イラクのマリキ首相は17日、協定案を議会幹部に提示した。しかし、議会内には、米軍の駐留継続への反発も根強く、意見集約には時間がかかるとの見方が出ている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081018-00000055-yom-int