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2008年10月18日(土) 21時57分

休刊の「主婦の友」、人気の家計簿は続刊産経新聞

 本体はなくなっても付録は続刊−。今年5月に休刊し、91年の歴史に幕を下ろした雑誌「主婦の友」の付録だった「365日のおかず家計簿」の平成21年版が11月5日、単体で発売されることになった。

 同誌の家計簿は、毎年11月に発売される新年特大号の別冊付録として人気を集めていた。実に78年も続いた定番グッズで、昨年は50万部を発行。休刊が決まると、読者から「恒例の風物詩だったのに」「結婚して40年、毎日つけてきた」などと、無くなることを惜しむ電話や手紙が主婦の友社に相次いだ。

 最後の編集長だった金塚方也(かねづか・まさや)さんは「メモ欄を大きくしたり、項目や色合いを変えたり、時代に合わせて改良してきたが、罫線(けいせん)のわずかな太さの変化にも意見が寄せられ、長年、粛々とつけている方々の存在を感じた」と振り返る。

 新しく刊行される平成21年版は、従来の書式をそのまま採用している。これまでと違うのは“本誌”格になったことで、付録が2点つくこと。レシートなどを収納できる壁掛けポケットとカレンダー付きで予価920円という。

 「爆笑!ママが家計を救う」の漫画家、高橋三千世さんは「私も長いこと愛用している家計簿があり、そうした1冊に出会えるのが長続きするコツ。家計簿は記録し続けることで、収支だけではなく、子供の成長など家族の歴史をふり返るきっかけにもなる」と話している。(牛田久美)

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