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2008年10月18日(土) 21時19分

<メラミン>日本人2歳児が被害 粉ミルクで腎臓結石 中国毎日新聞

 【北京・浦松丈二】中国で化学物質メラミンに汚染された粉ミルクを飲んだ乳幼児が腎臓結石などになった問題で、中国山東省在住の日本人男児(2)が粉ミルクを飲んで腎臓結石にかかっていたことが分かった。北京の日本大使館当局者が18日明らかにした。中国のメラミン汚染で日本人の健康被害が判明したのは初めて。

 男児は生まれて間もないころから中国の大手乳製品メーカー、「三鹿集団」(河北省石家荘市)の粉ミルクを飲んでいたため、メラミン汚染を報道で知った親が心配して地元医療機関で診察を受けた。診察によると、男児の腎臓には小さな結石が確認され、粉ミルクとの関係が強く疑われている。

 ただ、自覚症状はなく入院の必要はないと判断された。初診から3カ月後に再検査を受けることになっているという。中国国内では粉ミルク汚染で診察を受けた乳幼児が5万人以上に達し、なかでも高濃度のメラミンが検出されている「三鹿」を飲んだ乳児に被害が集中している。

 腎臓結石になった男児の父親は日本生まれ、母親は中国生まれ。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081018-00000106-mai-soci