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2008年10月17日(金) 13時01分

振り込め詐欺:未遂含め4件、鴨川市で相次ぐ カード奪う新たな手口 /千葉毎日新聞

 ◇「あなたのカードが偽造された、確認したい」←こんな電話にはご注意を
 振り込め詐欺事件への警戒が強まる中、「偽造カードが出回った」などとうその説明をして暗証番号を聞き出し、キャッシュカードを受け取ってATM(現金自動受払機)から預金を引き出す事件が、鴨川市で相次いだ。未遂を含め計4件連続発生しており、県警捜査2課は、同一グループによる新手の「振り込め類似詐欺」とみて注意を呼びかけている。
 調べでは、13日午前10時半ごろ、鴨川市の無職女性(72)方に警察官を名乗る男から「あなたのカードが偽造されたので確認したい。今から家に行く者にカードを渡してほしい」と電話があった。その後、金融庁職員や銀行員を名乗る男からも電話が続き、女性は暗証番号を聞き出された。午後1時ごろ、自宅に来た男にカードを渡すと、すぐにATMから預金計200万円が引き出された。
 被害に気付いた女性は14日に鴨川署に被害届を提出。別の無職女性(80)も同じ手口で約150万円の被害に遭った。他にも2人が同様の電話を受けていた。同署は、いずれも1人暮らしの高齢者を狙った詐欺事件とみて調べている。
 同課は「ATMの警戒強化の影響から、新しい手口による詐欺が今後増える可能性がある」と分析している。【寺田剛】

10月17日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081017-00000050-mailo-l12