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2008年10月17日(金) 13時02分

中国製食品:冷凍インゲン農薬検出 殺虫剤成分入り、堂本知事も注意喚起 /千葉毎日新聞

 ◇「同じ商品食べないで」
 ニチレイフーズが中国から輸入した冷凍食品「いんげん」から殺虫剤成分「ジクロルボス」が検出された問題で、県内でも柏市で男女計2人が体調不良を訴えた。堂本暁子知事は16日の定例会見で「大変残念な事件。家庭にある同じ商品は絶対に食べないでほしい」と呼びかけた。
 県衛生指導課によると、柏市の2人のほかにも、15日に習志野市の60歳代の女性が舌のしびれを訴えて医療機関を受診した。ただ、女性がこの商品を食べたのは11日で、関連は薄いとみている。16日は新たに体調不良などの報告はなかった。堂本知事は「輸入食品の対策は国だけでなく、県でもどうしたらいいのか、しっかり考えていかなければならない」と述べた。
 県衛生研究所の検査では、体調不良を訴えた3人から回収した4検体からはジクロルボスなど有機リン系農薬は検出されなかった。県警科学捜査研究所の分析でも、ジクロルボスは検出されなかった。引き続き、他の有毒物質の混入がないかを調べている。
 同課によると、問題の商品を県内で販売していたのはイトーヨーカドー21店舗とヨークマート17店舗の計38店舗。15日に店頭からの撤去を確認している。【神足俊輔】

10月17日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081017-00000051-mailo-l12