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2008年10月17日(金) 14時36分

FBI、おとり捜査でオンライン犯罪者56人を一気に逮捕——闇サイト「DarkMarket」に潜入Computerworld.jp

 米国連邦捜査局(FBI)は10月16日、2年にわたるおとり捜査で56人のオンライン犯罪者を逮捕したと発表した。今回の逮捕により回避された経済的損失は数百万ドルに上ると、FBIでは見ている。

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 発表によると、FBIは、Webサイト「DarkMarket.ws」で運営されていたカード賭博師のオンライン・フォーラムに潜入し、おとり捜査を行った。このフォーラムは、盗難クレジットカードなどの金融情報や、銀行カードの偽造機器を売買する目的で広く使われており、DarkMarketサイトは2,500人以上の登録会員を抱えていた。

 FBIのおとり捜査は、英国のSerious Organized Crime Agency(SOCA)、トルコおよびドイツの当局と協力して行われた。「今週の英国での逮捕は、FBIとSOCA、および世界中の司法当局による協力の成果を証明している」と、FBIのサイバー部門アシスタント・ディレクター、ショーン・ヘンリー(Shawn Henry)氏は16日の声明で述べている。

 DarkMarket会員の間では、同サイトを管理しているのは、「Master Splyntr」という通称で呼ばれる犯罪者だと長く考えられてきた。だが、ドイツの放送局German Public Radioは10月13日、同サイトに対するFBIのおとり捜査は2006年から始まり、Master Splyntrという人物は、実はJ. キース・ムラースキ(J. Keith Mularski)というFBIの捜査官だと報じた。

(Robert McMillan/IDG News Serviceサンフランシスコ支局)

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