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2008年10月17日(金) 21時12分

自転車で「当たり屋」、33都府県で200件の荒稼ぎ読売新聞

 自転車で乗用車にぶつかり、見舞金名目で金をだまし取ったとして詐欺容疑で逮捕した男が、33都府県で同様の事件を約200件起こしていた疑いがあることが、富山県警の調べで分かった。

 83件については、警察に自ら“被害”を届け出ており、県警は裏付けが取れ次第、追送検する方針。

 発表によると男は、大阪府出身の住所不定、無職石村正儀被告(36)で、9月15日夕に富山県高岡市の交差点を自転車で横断する際、同市の男性(72)の車にぶつかって転倒、男性の長男(49)から見舞金などとして10万円をだまし取った疑いで逮捕、起訴された。

 石村被告は昨年11月から今年9月にかけ、東北から九州までの各地で「当たり屋行為」を繰り返し、約200人から約200万円をだまし取ったなどと供述しているという。いずれも、自転車や徒歩で横断歩道を渡り、通りかかった車の後部にぶつかって見舞金や自転車修理代を要求する手口。「手っ取り早く生活費を稼ぎたかった」と話しているといい、だまし取った金から、移動費や宿泊費を工面し、道具に使う自転車も20台以上調達していた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081017-00000049-yom-soci