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2008年10月17日(金) 18時13分

金融危機さえチャンスにするスパマーjapan.internet.com

各種報道でも取り上げられる金融危機。スパマーにとっては、この世界経済への大打撃さえチャンスになっているようだ。

G DATA Software の発表によると、先週以来、金融恐慌をテーマとした内容のスパムメールやフィッシング詐欺メールが増加しているそうだ。赤字分帳消し特典や借金の支払い優遇のメールを送りつけ、PC をマルウェアに感染させようとしたり、詐欺サイトを用いて個人情報を盗み出そうとしているという。

同社代表取締役社長の Jag 山本氏は「不景気になるとスパムやフィッシングが増加する傾向にある。『金融危機スパム』は、年内は繰り返し登場し続けることになるだろう。以前のカジノスパムと同様に、今後日本語表記のものも登場する可能性があり、注意が必要だ」と話している。

送られてくるスパムは、「金融恐慌にもかかわらずボーナスが受け取れる」や「あなたに融資ができる」といったもののようだ。

同社が公開したスパムメールの事例では、「金融危機に関する大切なお知らせ」とのタイトルで送られてくる。また、「5万ユーロをあなたに、ウクライナから耳寄り情報」などといった融資を持ちかけるスパムメールの例も公開されている。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081017-00000035-inet-secu