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2008年10月17日(金) 12時00分

野田担当相「マルチ業界擁護ではない」産経新聞

 野田聖子消費者行政担当相がマルチ商法を擁護するかのような国会質問を行っていた問題で、野田氏は17日午前の閣議後の記者会見で「業界から頼まれた質問ではなく、献金も受けていない。業界擁護ではない」と釈明した。一方で「消費者側への意識が希薄だったことは事実。反省を踏まえて消費者行政をしっかり進めたい」と述べ、辞任の考えがないことを示唆した。

  【写真で見る】苦しい釈明…“目がテン”気味の野田消費者行政担当相

 野田氏は「質問は当時の1回きりだけだ。潔白だと思っている」と述べ、民主党を離党した前田雄吉衆院議員とは状況が異なることを強調した。

 野田氏はまた、質問前に業界の実態を知るために面会した「日本アムウェイ」側が、野田氏のパーティー券を購入していたことも明らかにした。12年以降の政治資金収支を調べたところ計16万円分購入してもらっていたことが判明。野田氏は「違法ではないが、仕事をする上で差し障りがあると関係者に迷惑をかける」として、返金するという。12年よりも前については「調査中だが、記憶にない」と述べた。

 野田氏は8年に衆院商工委員会で「一部の悪質な例ばかり強調されると新たな産業をつぶしてしまう」と質問をしていた。

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