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2008年10月17日(金) 10時22分

「失敗に胸張るつもりない」米金融トップ、相次ぎ反省の弁読売新聞

 【ワシントン=岡田章裕】米国で金融関係者の反省の弁が相次いでいる。ポールソン米財務長官は16日、「失敗について胸を張るつもりはない」と述べ、金融危機への対応が後手に回ったことを事実上、認めた。

 米ニュース専門テレビ「フォックス・ニュース」のインタビューに答えた。

 長官は「失敗の原因は金融規制の欠陥、市場規律の欠如などにある」と、今後は金融機関や市場への規制を強化する意向を改めて示唆した。一方、公的資金を使った金融機関への資本注入などの安定化策については、「異常な状態で取った手法としては正しかった。後悔はしていない」と理解を求めた。

 また、米証券大手モルガン・スタンレーのジョン・マック最高経営責任者(CEO)は米CNBCテレビで、「過度にリスクを取ったことへの批判は受けなければならない」と謝罪した。負債に依存して自己資金の30倍もの投資を繰り広げてきた事業手法について、不適切だったと認めたものだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081017-00000013-yom-bus_all