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2008年10月17日(金) 08時01分

えっ!中山氏が前言撤回!次期衆院選出馬!スポーツ報知

 日教組批判などの発言で国土交通相を引責辞任した中山成彬氏(65)が、次期衆院選宮崎1区への不出馬表明を撤回して、7選を目指し出馬する意向を、党宮崎県連幹部に伝えたことが16日、分かった。17日にも出馬会見を行う。今月初めに不出馬を表明した中山氏は、後任に東国原英夫宮崎県知事(51)の擁立を模索。だが、東知事は出馬を断念していた。公募による候補者の選定作業を進めている県連からは、中山氏への強い批判が出ており、“自民分裂”の可能性もありそうだ。

 数々の問題発言、東知事への唐突な出馬要請…謎の言動で周囲を困惑させてきた中山氏が、また、やった。次期衆院選への不出馬を撤回、出馬するという。

 中山氏は、自民党の古賀誠選対委員長らに公認を申請する考えを示したうえで、16日夕に上京。17日にも都内で出馬会見を行う予定だ。だが、公募による後継候補者の選考作業を進めている自民党県連内部からは、強い批判が出ており、新たな混乱につながりそうだ。

 県連幹部によると、中山氏は16日午後に電話で「周囲から出馬しろと言われて、意思を固めた。党本部に公認をもらう。17日に会見する」などと述べたという。

 町村派幹部は16日、中山氏の出馬について「簡単に辞めると言ってしまったが、やっぱり、後押しする声は強いようだ」と言及。公認については「中山さんがやると言えば、当然(出す)。古賀さんもそういう考えだと思う」と語った。

 これに対し、県連の緒嶋雅晃会長は「中山氏が次は出ないと言ったから、急いで公募を実施したのに、こんなことはわれわれに対する裏切りだ」と反発している。

 中山氏は07年の宮崎県知事選で、自民党が公認する持永哲志氏への支援を拒否。民主党などが推す川村秀三郎氏を支援し、自民党が割れる「分裂選挙」のきっかけをつくった人物だ。

 後継候補者の選定を進めている県連では、17日に役員会を開催し、公募に応じた14人から候補者を選ぶための選考委員会を、予定通り、18日に開くことを確認する考えだ。ある県連幹部は「(公募に)申し込んできた人たちを、ばかにした話。中山氏の行動は異常としかいいようがない」と怒りを爆発させた。

 このままでは、次期衆院選は前回の知事選同様に、“自民分裂”の状況になりかねない。県連幹部は「中山氏は無所属の出馬になる。自民党からは除名されるだろう。(県連としては)公募で決まった候補者で戦うだけだ」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081017-00000095-sph-soci